旅の始まりは、琉球王国の記憶が息づく首里から。首里城をはじめとする史跡を歩き、王族の歴史から庶民の暮らしへと視点を広げていくと、石畳の感触や吹き抜ける風、鳥の声が五感を刺激し、眠っていた感性が静かに揺り起こされていきます。
夜は、森の中に佇むカフェでの夕食と星空浴へ。森の静けさと星々の瞬きに身をゆだねるひとときは、子どもの頃に感じた名前のない不思議さと、大人になった今だからこそ育まれる感性が重なり合い、新しい気づきをそっと芽生えさせてくれるでしょう。
翌日は、沖縄本島最北端・辺戸集落へ。森に抱かれた大川や御嶽を巡り、ユタとの対話を通して“目に見えない存在”とのつながりを感じます。その後は、祈りを司る家系に生まれた当代当主が営むカフェで、山の草花を使った野草料理を。野に育つ命の味わいが、自然と人の暮らしの深いつながりを静かに思い出させてくれます。
午後は、やんばるの自然と人々に育まれた泡盛の酒造所へ。森や祈り、野草をいただく体験の積み重ねが、ここでひとつに響き合い、日常の中にもセンス・オブ・ワンダーが息づいていることに気づく瞬間があるかもしれません。
日が傾き、森にやわらかな灯りがともるころ、やんばる食材のBBQへ。炭火の香ばしさや希少な泡盛を味わいながら語らう時間は、旅の終わりにそっと寄り添い、あなたの物語がまだ言葉にならないままに静かにひらきはじめていく──そんな感覚に包まれるでしょう。
最終日は、地元の素材を使った民具づくりに挑戦します。木や葉、蔓を編む手仕事は、自然とともに生きてきた人々の知恵を身体でたどるひととき。祈りに心をひらき、野草の生命力をいただいたその余韻のなかで迎えるこの体験は、手を動かすほどに思考が静まり、自然の呼吸と自分の鼓動が重なっていく感覚をもたらしてくれるでしょう。
帰路につく頃には、出会った人々や風景が心に静かに息づき、日常のなかでふとした瞬間にやさしく思い出されるかもしれません。
●DAY1
沖縄の那覇市、歴史と文化が織りなす街・首里。かつて琉球王国の栄華を象徴した首里城を中心に、数多くの史跡や伝統が今も息づいています。
首里を歩けば、王族の記憶と庶民の息づかいが折り重なり、祈りや自然の気配が静かに寄り添ってくるようです。強い日差しや吹き抜ける風、鳥や虫の声、足元の石畳の凹凸──五感をひらきながら歩くうちに、歴史と文化が身体に染み込み、眠っていた感性が静かに呼び覚まされていきます。
首里でのひとときは、過去と現在が重なり合う舞台で、自分自身の感覚を研ぎ澄まし、旅の始まりにそっと新しい気づきが芽生えていくような時間です。
その後はやんばるへ。
かつて子どもたちの学び舎だった小学校を再生した喜如嘉翔学校は、「寓話」をテーマにした空間として新たに息を吹き込まれました。ここでは、ぶながやをはじめとする精霊や動物たちが登場する物語が今も静かに紡がれており、訪れる人をどこか懐かしく、不思議な世界へと誘います。
校舎の廊下に光が差し込み、風が抜ける音さえも物語の一節のように感じられます。そこでは「見える」と「見えない」、「いる」と「いない」、「本当」と「嘘」のあいだに心がゆるむ余白が生まれ、現実と幻想の境目がやわらかくほどけていき、気づけばそのあわいに身をゆだねているような感覚──現実と幻想のはざまに漂う静けさが広がります。
寓話の余白に心を遊ばせたあとは、やんばる食材をふんだんに使ったBBQへ。
炭火の香ばしい匂いに包まれ、地元で愛される希少な泡盛を味わうひとときは、ただの食事ではなく、旅の仲間と物語を分かち合う時間。
“本当”と“嘘”が織りなす“不思議な余白”の中で囲む食卓は、この旅の始まりにそっと寄り添い、あなたの物語が、まだ言葉にならないままに、静けさの中で小さくひらきはじめていく──そんな感覚に包まれるかもしれません。
●DAY2
翌日は、沖縄本島最北端・辺戸集落へ。かつて琉球王国の儀式で若水を汲んだ地として知られ、今も歴史と精神文化が息づく特別な場所です。森に抱かれた大川のせせらぎや、人々が大切に守り続けてきた御嶽(祈りの場)を巡ると、大地そのものが静かに語りかけてくるような気配に包まれます。ここで出会うのは、古くから地域の祈りに寄り添ってきたユタ。彼女との交流は、沖縄独自の精神世界に触れ、“目に見えない存在”とのつながりをそっと意識させてくれる時間です。「センス・オブ・ワンダー」とは、自然や文化に秘められた神秘に心が揺さぶられる感性のこと。辺戸集落でのひとときは、その感覚を呼び覚まし、日常から少し離れた“異世界”に身を置くような体験をもたらしてくれるかもしれません。静かな自然の中で祈りに触れ、ユタの言葉に耳を澄ませていると、心の奥からふと浮かび上がる思いに出会うことがあります。その小さな気づきは、次の一歩へと静かに背中を押してくれるかもしれません。
祈りの場を巡ったあとの昼食は、辺戸集落で祈りを司る家系に生まれた当代当主が営むカフェにて。その日の朝、店主が山に入り、手ずから摘んだ草花が料理として食卓に並びます。見慣れない草花の一口は、野に育つ生命そのものをいただく体験。口に広がる風味の奥に、土地の息吹や自然の力強さが感じられるかもしれません。その味わいは、自然と人の暮らしが深く結びついてきたことをそっと思い出させ、日常の食卓に対する感覚さえ揺さぶってくれるでしょう。
午後は、やんばるを代表する酒造所へ。地域の人々に支えられて誕生したやんばる酒造は、「笑顔を生み出す酒」を理念に掲げ、清らかな湧水と豊かな自然に育まれた泡盛を、今も丁寧に造り続けています。森や祈りの場に身を置き、野草をいただき、夜の星空に包まれて──積み重ねてきた体験のひとつひとつが少しずつ感性をひらき、その響きがここでまた新しい形をとって重なり合うように感じられるかもしれません。一杯の泡盛を口に含むと、土地の水や森の恵み、人々の営みが静かに溶け合い、日常の中にもセンス・オブ・ワンダーが息づいていることに、ふと気づく瞬間が訪れるでしょう。
日が傾き、森にやわらかな灯りがともるころ、やんばるの食材をふんだんに使ったBBQへ。炭火の香ばしい匂いに包まれ、地元で愛される希少な泡盛を味わうひとときは、ただの食事ではなく、旅の仲間と物語を分かち合う時間。“本当”と“嘘”が織りなす“不思議な余白”の中で囲む食卓は、この旅の終わりにそっと寄り添い、あなたの物語がまだ言葉にならないままに、静けさの中で小さくひらきはじめていく──そんな感覚に包まれるかもしれません。
●DAY3
朝食を終え、宿をチェックアウトした後は、地元の素材を使った民具づくりに挑戦します。沖縄では、かつて暮らしに必要な道具を、身近な自然素材から手作りしてきました。木や葉、蔓を編みながら形をつくっていく時間は、自然とともに生きてきた人々の知恵を、身体でたどるひとときでもあります。祈りの場で心をひらき、野草の生命力をいただいたその余韻のなかで迎えるこの体験は、手を動かすほどに余計な思考を静め、自然の呼吸と自分の鼓動が重なっていくような感覚をもたらしてくれるかもしれません。その中でふと生まれる静かな気づきが、旅の記憶にやわらかな余韻を添えていくでしょう。
その後は地元レストランでの昼食を楽しみ、専用車で那覇空港へ。
帰路につく道すがら、この旅で出会った人々、森や海、祈りの風景を思い返す時間が、心の奥に静かな波紋を広げていきます。この旅で重ねた体験は、日常に戻ってからも静かに息づき、あなたの歩みにそっと寄り添い、ふとした瞬間に思い出の扉を開いてくれるかもしれません。その余韻は、心の奥に小さく響きながら、あなたの毎日にやさしい彩りを添えていくでしょう。
BUNAGAYA(ぶながや)
地域の精霊「ぶながや」がいたずらを仕掛ける——そんな神秘的で寓話的な空気が流れる喜如嘉小学校。
廃校となったこの場所を、「子どもたちが過ごした大切な小学校を残したい」という思いから、地域の文化・芸術・交流の拠点として生まれ変わらせたのが 喜如嘉翔学校 です。
そして今年、この喜如嘉翔学校にオープンした宿泊施設 BUNAGAYA。
「寓話」をテーマに、“本当”と“嘘”のあいだに心が自由に遊ぶ余白を持たせる空間として、訪れる人をあたたかく迎え入れています。
木の香りや柔らかな灯りに包まれる客室で過ごすひとときは、日常から少し離れ、物語の余白にそっと身をゆだねるような静けさを感じられるかもしれません。
【 注意事項 】
●本事業のモニターツアーは、沖縄県内にて集合・解散となりますので、沖縄県までの移動にかかる費用については自己負担となります。
●本事業のモニターツアーは、沖縄観光コンテンツ開発支援事業の補助が適用された価格で旅行することが出来ます。参加者の皆様にはモニターツアー中および終了後にアンケートにご回答いただきます。
●アレルギーや食事制限がある場合は、申込時にご相談ください。
●ツアーの手配状況により旅程の変更となる可能性がございます。
●季節・天候等により旅程の変更や中止の可能性がございます。
●ツアー中に気分がすぐれない場合は、必ずスタッフまでお声がけください。
●本事業のモニターツアーは、沖縄観光コンテンツ開発支援事業に基づき補助が適用されます。お客様のご都合により旅行を取り消した場合には、補助適用前(補助金額+消費税(補助額の10%)とお支払金額の合計)の旅行代金を基準として下記取消料を申し受けます。
・旅行開始21日前:無料
・旅行開始20日前~8日前:20%
・旅行開始7日前~2日前:30%
・旅行開始前日:40%
・旅行開始当日:50%
・旅行開始後の取消、無連絡不参加:100%